キンコン西野が近畿大学の卒業式で披露したスピーチが話題になっているようだ。
いわゆる意識高い系と呼ばれる人ってインプットした量が多いもんで、話してる内容は受け売りの知識で、皆々が同じようなことを言っていていたりする。今ここに書いていることや、ここを見ている人のマスターやメンターだったり、好きなインフルエンサーが大衆に伝えていることだって、結局は何かの書籍に書いてあったり、ネットでググれば同じ内容がたくさんヒットしたりする。たとえ自分の経験談を元に話していても、失敗なくして成功はないのだから、何かを成し遂げた人から出る言葉の内容はすべて似たようなものだ。
でも、各々は自分の言葉で伝えていたりするし、歩んできた人生や風体などの属性が違うもんだから、話してる内容が同じだったとしても、人(聞き手)によっては心を動かされたり、アレルギーを示したりすることもある。結局、人間は目や耳から感じ取ったもので人を判断していて、自分自身も外見やしぐさや言葉で人から判断されようとする。
キンコンの西野は近大の卒業スピーチで「自分は高感度が低い」って言っていて、最近一緒によく対談するホリエモンも歯に衣着せぬ物言いをするからアレルギーを示す人は多いかと思う。わし自身も昔はあまりよく思ってなかったが、書籍で読むとホリエモンの言ってることとhideの歌詞は似たようなものだな思った。ホリエモンの「バカは打席に立つ回数が多い」も、偉人たちの名言「失敗は成功の元」「失敗は成功のマザー」「一勝九敗」と内容はすべて同じだ。
んで、西野のスピーチに目くじらを立てる人がいたり、わし自身も受けつけない影響力のある人間もいるけど、その人の話を聞いて心境が変わったり、人生が変わるきっかけになる人もいるのだから、別に叩く必要はないのかなと思えるようになってきた。逆に嫌いな人間だろうと自分にとってプラスになることは吸収したほうがいい。
例えば、細木数子なんかも占術家というより高圧的なカウンセラーにしか見えないけど、満足している人は少なからずいるようで、あの婆さんの話を聞いて、その人の心境や人生が変わるきっかけになるのであれば、別に部外者が口出しする必要もないのかなと。
そいうや2018年7月に発生した西日本豪雨の被災地にサッカーの長友選手が訪れたとき、小学校の子供達に向かって「夢は人よりも努力して叶えて欲しい」と何の変哲もない言葉を発していた。
以前の自分だと「いくら努力をしても叶わないこともある」と突っ込んだんだろう。だがしかし、子供達が目の前にいる有名人の言葉を聞いて一人でも努力をする人間になればそれはいいことだと思うし、西野の時計の11時の話のように努力と結果が伴わないこともあると気づいた年頃になっても、また別の道で努力して幸せになる方法を探す人間になってくれればよいのではなかろうか。
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